レガッタバー in ボストン!





photo by Moe Wakae








韓国公演の帰宅後....
東京からレコーディングの為にNYに来て下さっていた丸山さんご夫妻が
ボストンに来られて....
8月16日ボストン・レガッタバーコンサートのために
ウチでホームステイ(合宿?!笑)して頂きました。



日本を代表する作編曲家の丸山和範さんとは
随分と長い付き合いになります。
私の1998年に出した最初のCDアルバムMITSUEでは
熊本民謡やビートルズ”ヘルタースケルター”
などを丸山さんに編曲してもらい一緒に録音し、
丸山さんのマリンバソロ書き下ろし作品も収録しました。

その時私はまだ天草にいて...
やっと演奏に目覚めたばかり..
アメリカやカナダにも行き始めた頃で...
本当に何も知らず.....
東京やアメリカの音楽家の演奏や作品
何もかもに感動...興奮していました。

その頃..東京マリンバトリオCDなどを聴いて、
丸山さんの作編曲にはとっても憧れていたので
私のアルバムに参加していただいた時には大変嬉しかったのを
覚えています。

それから随分と時間が経ってしまいましたが....
マリンバのボイッシングに長けている丸山さんなので、
最近はピアノパートをマリンバにトランスクライブするのを手伝ってもらったり
ラプソディーインブルーを編曲してもらったりでお世話になっていました。



今回NYでのレコーディングでラプソディーインブルーを加えることになり、
ピアニストを誰にするか考えた時に、先ず浮かんだのは先日東京で共演した
ソルトさん...しかし彼は忙しくてスケジュールダメそうだし....
4月にNYで弾いてもらったイタリア人セルジョを又呼ぶのも何だし・・
とリチャードと話し合った結果......
編曲をして頂いた丸山さんは?!
ということになりご連絡したら・・
ラッキーなことに夏休みでOK!ということで
実現することができました。



しかし1日だけのレコーディングだけではもったいないので。。
それでレガッタバーにも出演して頂こうと思いました。
お陰様で久しぶりに丸山ご夫妻と素敵な時間が過ごせて嬉しかったです。

今回2回目のレガッタバーのメンバーはピアニストだけが変わりました。
他のメンバーは昨年と同じで.....



私とリチャード以外は...

先ずベースには、
泣く子もだまるエディ・ゴメス!

今回は更にパワーアップして演奏してくれました。
エディは乗せるとどんどん良くなる天才肌...
こういう超一流のリズム隊が一人いるだけでバンドが締まります。


ドラムはボストン在住ケビン・ヒロモト


でした。

しかし全ての曲を5人で演奏するのではなくて
ソロありデュオありトリオありカルテットありです。
最初と最後はもちろん皆で演奏しました。



(セットリスト)

1,TAKE THE A TRAIN

2,MARIKA GROOVE   by Chick Corea  

3,IRISH SPIRIT - Ballad  byBill Douglas  - Mika and Richard duo

4,Jubilation     by Bill Douglas

5,Monk    -  Richard and Eddie    Duo


6,The Nymphs by John Zorn  - Marimba solo



7,Rhapsody In Blue   by ガーシュイン arr. Maruyama

8, Loco Motive  by Eddie Gomez

(encore) Amazing Greece - FEAST





昨年は超満席だったのですが....それと比べると
今年はPR不足もあり3分の2ぐらいの入りでした・・
しかしお客様の喜び方は今年の方が大きかったような気がするぐらい。。
1曲1曲とっても盛り上がり...最後はもちろんスタンディングオベーション!


驚いたのはジャズ曲全ての私のソロの後に盛大な拍手が来たことです!
アメリカに移住して10年目の今...
やっとジャズミュージシャンになれた感じでしょうか?!笑

クラッシックとジャズのステージ(仕事)は本当にまるっきり違いますが.....
私達の音楽はどちらでも通用するということが、ようやく確認できた感じもしています。





さて今回の秀悦はケビンさんのグルーヴ感が昨年よりグンと進化したこと!
これに尽きます!彼は勤勉ですので曲を演奏するだけなら何も問題ありません。




言葉で語ることが難しいグルーヴ感は。。身体から溢れ出るもの。

私はNYに移住した後しばらくスティーヴ・ガッドのツアーに付いて回り
身体で彼のグルーヴ感を習得しました。
又レコーディングもして来日ツアーもしてたので、
今はもはやスティーヴとの共演が一番気持ち良く...
尚更に自分が良い即興が出来てしまうことに驚かされます。

何せそのスティーヴ・ガッドの完璧なタイム感と躍動感で演奏してた私なので・・
比べるのはダメなのですが。。どうしてもその理想を求めてしまいます。


それに実は私はスポーツも得意だったので天性なリズム感があったせいか?!笑
中学高校生の時には我流でドラムも叩いてたのです。
カシオペアの神保彰さんのソロを完璧に耳コピーして叩いてました。

なのでプロではないケビンさんにさえ。。
練習の時にウ〜ン違う...なんて悪態をついてしまい
本当に申し訳ありません。
しかし人間性豊かな彼は、ぐっと我慢して猛練習し....
毎日うちに通ってくれました。

それもそのはず。。。
ケビンさんは何と?!
数十年前アメリカに来られたのはドラマーになるためで、ドラムも本格的に学んでられましたが.....
食も音楽と同じで
”人を幸せにできる”ということで....
先ずは食べていく為にレストラン経営を
されたそうです。
それが大成功して現在の本業はボストン唯一の日本食店エビスヤ経営者。
ボストンでは貴重な日本人実業家です。
(娘が大学生時にエビスヤでアルバイトしてた関係で知り合いました。)




何しろケビンさんの真面目で一つのことにトコトンこだわり。。
努力をされる姿には学ぶことが沢山あります。
今回の為のドラム練習も本業の間にかなりされたのではないかと思われます。
本当に尊敬します。
当日サウンドチェック後にエディのアドバイスでびっくりするぐらいグルーブ感が良くなったケビンさんはやっぱり音楽の才能もあるんですね!
これから益々ドラマーとしても活躍してほしいと願います。

それに日本人学校でも教えてられるので若い子にも大人気!



私もリチャードもケビンさんや英俊さんは、大好きなボストンの日本人の方々です!



最後に昨年のレガッタバー公演でも、それ以外でもそうですが.....
ボストンではいつも決まってサポートして下さる
会社経営をされている真木英俊さんや東大&MIT出身の遠藤のりこちゃんの存在があり....
大感謝で足を向けて寝れません。
本当に助かっています。
マリンバの解体から組み立て、そして運搬に始まり、ポスターやPR、英訳など
...挙句の果てには私達が苦手な家のプロマーまでお世話になったりです。

本当に有難うございます。(自然に頭が下がります。ペコ。)

自分が住んでるところでこういう素晴らしい方々に囲まれて
生活できてることに大きな幸せを感じるこの頃です....

そういう意味でレガッタバーでのコンサートは
地元に感謝を込めてというような?!
恒例のコンサートになれば良いなぁ〜と
思ったりしてるところです。

来年もできますように。

感謝を込めて。
LOVE,MIKA


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