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MAメカニックホールで人生最高のレコーディング出来た!(11月15日−11月18日)

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 今年最後のレコーディングは、私と夫リチャードとのデュオ&ソロをSteven Epsteinプロデュースの元、11月15日から18日までの4日間で行いました。 PHOTOs by Michael Lutch  一言で言うと、 サウンド、音楽性、技術面において、”私の音楽人生で最高の録音”となりました! Cheers!!!  こんなに充実感があり自分でも納得がいくレコーディングはCD1枚目(1997年)の録音から10回目となる今回のレコーディングが初めてです。 全てにおいて妥協をしなかったせいだと実感しています。 (成功した要例としては。。) *プロデューサーを、私達のレコーディング4回目となる、クラッシック界の名匠StevenEpsteinスティーブン・エプステイン氏に依頼。(グラミー賞18回受賞、今年もYoYo MAさんのアルバムで36回目のノミネート。) *レコーディングエンジニアにはスティーブンの弟子のRick Jacobsohn氏。 *世界に一つしかないマリンバの鍵盤(DeMorrow氏秘蔵の世界一美しい音を奏でるマリンバだと信じる。)をアーカンソーからレンタル。 *歴史的な録音の名所メカニックホール(録音に最適な残響と素晴らしいアコースティック)で4日間録音。 *本番を経験して練習を重ねたお気に入りの作品を録音。(二人で十分に選択し、どこに出しても恥ずかしくない音楽、作品を録音したつもりです。) *自宅から車で1時間の距離の録音場所でしたが、ホールから徒歩2分のホテルにプロデューサー達と一緒に滞在して、体力を消耗せず、食事を一緒にすることで親睦を高め集中力を深めた。 *記録用の写真は録音最終日、ビデオは3日目と両方ともに1日だけに絞り経費節約したが、ボストンを代表するスペシャリストに依頼したので、量より質で良かったと思う。 *マリンバ運搬&組み立て、送り迎え、差し入れの補佐を気心が知れて信頼している親友Eishun Maki真木英俊氏に一括したことで楽屋も静かに気を使わず疲れなかった。 というような上記において、何もかもが心配せずに信頼感があったので....緊張感なくリラックスして演奏できたことが一番、功を成したと信じます! レコーディングに関しては、この音楽人生25年間の中で、スタジオ、コンサートホールなど10回以上のさまざまな経験から少しは色んな面で賢

グラミー賞ファーストラウンド無事突破!

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今年5月DeMorrowマリンバの本拠地アーカンソーで収録したバッハ・シャコンヌが8月に Musica Solisからデジタルのみでシングルリリースすることが出来ました。 まさか?!それがグラミー賞に応募されてファーストラウンドを突破するとは思ってもいなかったのでとっても驚きました..... しかし最終ノミネートに残るのがとても難しいことなので....期待せずに今回もファーストラウンド止まり(3回目)だと思ってます...それでもバッハしかも私のソロ演奏ライブ録音がリストに上がったことはとても喜ばしいことだと素直に嬉しく感じてます。 特にクラシカル インストルメンタル ソロというカテゴリーは、オーケストラとのコンチェルト録音のソリストも加わるし、CDリリースの数も半端なく多いので一番の激戦区で厳しいのです。 ちなみにニューエイジ、チルドレンズミュージックやラージジャズアンサンブル(ビッグバンド)のカテゴリーは1年間でリリースされるCDの数自体が少ないので、結構、最終ノミネートに残りやすいのだそう?!と言っても、やっぱり良いアルバムが残り受賞されるのですよね。   今年はこのライブ録音シャコンヌ以外に、ジャズのチックトリビュートアルバム録音もして、再来週はリチャードとのデュオ、私のソロの録音もやるので、来年はうまく行けば3枚のアルバムをリリース出来る?!出来なくてもストック出来ます。 なので、まだまだ来年以降にもグラミーに応募して賭けることが出来ます! それに、今年は間に合わなかったけれど、来年は私もグラミーのアカデミーメンバーになったので、自分でも投票できるし、もっとグラミー界の内側のことも分かると思うので。。 うん!これからだ!笑笑 私の最大の目標(夢)は、グラミー賞を受賞し、私が死んでも歴史に残る、後進に残せるマリンバのアルバムを作ることなので、レコーディングがライブより重要なのです。 特に現在はコロナ禍だし、歳をとって行くと旅もなかなか出来なくなるので、演奏ツアーよりレコーディングをすることに重点を置くことにしました。それに最近はレコーディングすることがとっても面白くなった!ということも理由の一つ。 まだまだ頑張ります! 先ずは11月15日から18日までのレコーディングに全力を尽くします。3回目となるStevenエプステイン氏(プロデュース&エンジニア、グラミー

残暑お見舞い申し上げます!(家にいる楽しみ!)

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残暑お見舞い申し上げます!皆様お元気でお過ごしですか?!   私の方....実は8月頭に慌ててコーヒーを淹れていて、右手の甲を大火傷してしまいました... 生まれて初めて驚くほどの大きな水膨れが出来て痛いのなんの......包帯を巻いていたので2週間全く練習ができない状態だったのです! 8月末に予定してた夫リチャードとのDuo&SoloCDアルバムレコーディングも11月頭に延期になり、ちょっと落ち込みましたが、ポジティヴ思考の私は直ぐ立ち直り、この際ゆっくりスローライフをしてみようと思い、ダラダラと生活してみました。 今年入ってから日本ツアー、シャコンヌAK録音、チックトリビュートNYC録音など、ずっと走り続けてたので、久しぶりに休もう!と気合入ったのです。笑!  最初の内は沢山の日本のドラマや映画も観れたし、ボォ〜と過ごすのも結構楽しかったのですが、段々と練習した〜い!とウズウズしてきてストレスにもなったりしてました.....。 でも今はすっかり治りマリンバも思いっきり弾けるようになりました。万歳! それから良いニュースとしては、5月にアーカンソーで録音したシャコンヌが、8月7日バッハ・シャコンヌLIVEシングル盤としてデジタルリリースされました!NYの新しいレーベルMusica Solisからです。何と?!今年からグラミー賞クラシカル部門に楽器シングルリリースカテゴリーが出来たのです! 全世界、全てのデジタルプラットホームで聴けます!多分私がシャコンヌに取り掛かったこの3−4年間の中で最高の演奏だと信じます。是非聴いてみてください! 今日8月22日。朝起きたら、MA州はハリケーンが来るということで雨が降っています。 いつものように先ずコーヒーを淹れて、トーストを食べて....  窓から雨を眺めていたら、 ふと.....”私は今が一番幸せだなぁ〜”と感じました。 それは多分、音楽する環境が100%整っているからだよなぁ〜と?! 10年前まで日本にいる時は社交が全てみたいなところがあり、人とコネクトすることが大好きで、家にずっといるなんて考えられなかったのに..... 今は家にいて練習したり、お料理したりすることの方が、外で人に会うより楽しくてたまらない感覚になり...自然に社交的にはならないようにしてる自分に驚いてしまいます。 5年前くらいからだんだんとそ

暑中お見舞い申し上げます。(次のプロジェクト始動!)

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暑中お見舞い申し上げます。皆様お元気でお過ごしですか?! 今日から東京オリンピックが始まったみたい?!私は前回の1964年生まれなので、ちょうど57年前?!だぁ〜。 さてこんなまだまだCovid騒動が収まらない中....  私が出来る事と言えば自分の音楽性を高めることしかないと思い....  昨年はレパートリーを広げ、今年はそれを録音に収めるという事に全力を捧げています。(決して量産じゃなくて”良質”に拘りながら。) CD(レコード)原盤を自分で作ることは、かなりの経費(レコーディングするのに録音エンジニア&プロデューサー費、場所代、他色々)がかかるのですが....リチャードは22年間乗ってるボロ車の買い替えを諦め、私は大好きなホットバス(お風呂)が壊れたけど買い替えを諦めて....今年は2枚のアルバムの為のレコーディングをすることに決めました。 先ず1枚目の”チックコリア”トリビュートアルバムのジャズ系スタジオレコーディングは6月頭に無事終了して現在はミックスが終了してリリース先を当たってるところです。 さあ!次は8月29−31日でやるクラシカル系レコーディングです! 今回はグラミー受賞19回の名プロデューサーSteven Epsteinエプステイン氏と4回目となる、私とリチャードだけによるソロとデュオ録音です。 今回の録音場所は私的には初めてなのですが、何とYoYo Maさんがいつもエプステイン氏と録音しているクラシカルレコーディングのメッカである素晴らしき音響のメカニックMechanicsホールになりました。YoYoさんがエプステイン氏プロデュースで2年前にリリースされたバッハ・無伴奏チェロ組曲が録音された場所で、私もエプステイン氏プロデュースでチェロ組曲第3番をソロ収録予定です。(そう思うと、とてもパワーが出てきます!笑) 実はこのレコーディングを決める時に、私が夫に「経費もかかるし、もう少し経ってからでも良いのでは?!」と言ったら、リチャードが 「自分は来年80歳だし、いつどうなるか?わからないからエプスタインが可能な時に録音をしたいし待てないよ!」と珍しいことを言い決定しました。 彼は今、過去唯一録音してなかったというエリオット・カーター作曲のクラリネットソロ曲に黙々と取り組んでます。 この私達ソロ2曲以外は過去まだ録音されてない、してないマリンバ&クラ

チック・コリア”トリビュートCDレコーディング経過報告。

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photo by Lisa-Marie Mazzucco  長い間、頭の中で暖めて来たプロジェクトである全曲チックコリア作品によるCDアルバム! 本当はチックのプロデュースでやりたかった夢の企画だったのですが..... 残念なことに叶わずままトリビュートアルバムになってしまった。 しかし、チックがこの世からいなくなってから不思議とエナジーがわぁ〜と湧き出て来て、絶対トリビュートアルバム作りたいと、レコーディング費用のことなど考えずに、スティーヴ・ガッドがNYCに来るのを見計らって6月6、7日の2日間パワーステーションNYスタジオにて決行することにしました!                                           早速ベースのエディ・ゴメスとジョン・パティトゥッチさんに連絡してみたら、二人ともスケジュールOKだったので、この際1日ずつベース奏者を変えてやってみることにした。 レコーディングエンジニアはチックの専属サウンドエンジニアだったBernie Kirshバーニーカーシュさん。 このプロジェクトを決行するときに先ず最初に彼に連絡し相談して、バーニーさんが喜んでくれたので進ませることが出来たのです。チックゆかりの素晴らしすぎるピアニストやホーンの皆さんもバーニーさんがスタジオに連れて来てくれました。 思いのほか、短期間の間にスイスイと事が上手く進んだので、これは天国のチックが支えてくれてると確信! ただ練習準備期間が少なかった事が悔やまれる。けれど、こういうことは流れに沿って直ぐ進まないと実行出来ない?!と野性の感....やっちゃえ!笑!というノリ。 だけど....チックの音楽は大好きなので、練習期間が短くても集中して頑張れました! ということで6月頭にNYパワーションスタジオにおいて2日間で7曲レコーディングして、6月30日(昨日)ボストンWBGHスタジオで2曲録音を完了しました。 私のマリンバソロのチックコリア書き下ろしの曲”バースデーソングフォーミカ”については、パワーステーションでも録音しましたが、納得行かなかったので再度WBGHでも録音しました。 皆の”チック愛”で成し遂げられつつあります!大感謝。 *Recording engineer:Bernie Kirsh ( Power Station NYC)           

バッハ

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  来日ツアーから 帰宅して、ずっと頭にあったのは、バッハ・シャコンヌ。 この曲は来日ツアー全てのコンサートプログラムに入れて演奏したけれど、全く理想に届かず上手く弾けなかった。それでも地方公演の時には演奏中に止まりはしなかった。なのに...何と!一番最後の大事な東京公演では途中で止まってしまい、弾き直してしまったのである。 その日は情けなくて眠れず、翌日もずっとずっと悔いが.... どうしてそうなったか? ずっと頭に曲が鳴りながら...考えてた。忘れようとしたけれど忘れられなくて、各場所での演奏を思い出しては原因を考えてた。 この曲を弾き始めて3年目。一生演奏していける名曲だとは思ってたけれど、これほどまでに深く、メンタルも伴いステージ上(お客様の前本番)で演奏するのが恐ろしいことになるとは?! とにかく、まだまだだと底に落ちた。 音楽的にもテクニック的にも難曲だと改めて実感し、帰宅して15日間ぐらい、ずっとイメージトレーニングでこの曲、この音楽を頭で歌っていたけれど、実際に楽器で練習始めて、しかし、これまでの練習じゃなくて、違うスタイルで練習してみようと試みた。メトロノーム46速度、16分音符にして練習を重ねてみた。先ずは最初から最後まで同じテンポで演奏できるようにしてみた。この17分の大曲を同じテンポで演奏できるようになるまで2週間ぐらい?!かかり、その後は意外と音の外しが無くなった。 マリンバはマレットという撥を4本持って演奏するので、その4本のマレットのステッキング(手順)が重要...本番中に1音でも違う手順で弾くと混乱するので、楽譜の音だけじゃなく、それに伴うステッキングも完璧に記憶するように努めた。又ある評論家の方の批評にレガートも足りないとあったので、それも克服しようと頑張った。 そして1ヶ月後(4月中旬)に夫に聴いてもらったら.... 『タイムに囚われて、私の歌心が聴こえなくなったと?!』 そこで次は、メトロノームを外し、今度は自分のエモーショナルで自由に自然体で演奏できるように練習の仕方を変えて、毎回録音しながら、大きなフレーズ、レガート、ダイナミックを確かめながら、フレーズごとにタッチ(音色)も変えれるように練習してみた。 そして、1週間後に又夫に聴いてもらったら? 『素晴らしい!もうこのまま変えずに演奏を続けて!』 と言われ...ちょっと安心

来日ツアー無事完走!(3ヶ月間の奇跡) 

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コロナ渦の中に決行した来日ツアー7公演&1レコーディングが無事終了! 1月31日博多公演から始まり2月27日東京王子ホールまで...... 全て予定通り開催されて私達も無事完走!何事もなく終了。 主催して下さった各会場の皆様、スタッフの皆様、ご来場頂きましたお客様、 ご支援頂きました方々....本当に有難うございました。 (大体平均すると各公演100名ずつの方々がご来場されました。 最後の東京王子ホールだけが200人弱。) マリンバ運搬をして下さったロジテム九州の末永悠二さん、富山ウインズ・ラボの谷口さん、 ドラマーの中筋大喜君とフルサポートの矢野伸二さんにも心から感謝申し上げます。 とにかくコロナに感染しないように、なるべくホテルから出ずに食事をして、新幹線もグリーン車に乗り、移動もタクシーにしてコストはかかりましたが、最善を尽くしました。 宿泊においても、この3ヶ月間先ずは練習出来る処を前提に.... 東京月島マンション、湯布院(末永)別荘、ハイアットリージェンシー、名古屋東急、阿久根スパ、熊本キャッスル、京都Airbub古民家、帝国ホテル、シェラトン都ホテルと色んなタイプの宿に滞在して楽しかった! お世話になりました皆様方本当に有難うございました。 実は名古屋公演終わった後に左足を捻挫してしまい、湿布を貼りながら痛いの我慢で自力で乗り切りました。 今回は思いがけなく沢山のメディアにも載りました!感謝。 *日経新聞 *朝日新聞 *西日本新聞 *タワーレコード誌 *音楽の友誌 *京都新聞 *朝日新聞京都総局 *人吉新聞 そして最後には全国放送フジテレビ”とくダネ”にも生出演! PRの谷垣陽子さんに感謝。 フルビデオ!ご覧ください! 裏の様子! 名古屋公演の翌日朝4時にチックのアシスタントからの悲報が..... 2月9日敬愛するチック・コリアさんが亡くなられました。 2日間ぐらいチック思い出しては涙溢れて....突然すぎて悲しすぎました。 しかし2年前にチックに書き下ろしてもらったマリンバソロ曲”バースデーソングフォーミカ”を各地で演奏している内、徐々にパワーが! チックは私に音楽を残してくれたんだ!と魂が宿った感が出てきました。 熊本日日新聞から追悼記事の依頼もあり書きました。 2月27日銀座王子ホールでの最後のプログラム曲はチックコリア曲にしました。 その時のラ