2018,9.12 感謝を込めて。(雑感....)

PHOTO BY LISA-MARIE MAZZUCCO

今年9月12日で54歳になりました。

だんだん仕事で会う人達が自分より若い人達になってるなぁ〜と
気づき始めます.....

私は音楽家として..最近やっと自分のサウンドを見つけ...
想いのままを音楽で表現することができるようになった感があります。

誕生日に合わせてプロデューサーEPSTEIN氏から送られてきた
2月末に録音したバッハ「シャコンヌ」はその一つの成果だと実感しています。

何と夫リチャードが私のシャコンヌ録音を何回も何回も聴いて...
私の解釈や音楽性そしてサウンドを凄く褒めてくれるのです。
(今までこんなことなかった?!笑)

しかし彼と結婚してなかったら...
こういう大きな深い名曲にトライすることはなかったと思う...
毎日のように音楽的なインスパイアを受けてる事に大感謝です。

今年に入って直ぐからシャコンヌだけに精魂込めた2ヶ月間の
達成感..言葉にできないくらいの喜びと幸せを感じています。

まだまだこの作品はこれからもっと掘り下げていかないといけないのですが...

これから一生かけて演奏できる素晴らしい作品と出会ったこと....

これまでのすべてのことが一つ一つ積み重なって
此処まで辿りついたんだなぁ〜と思うと感慨無量です。

この録音は私を知る全ての人に聴いてもらいたいと切に願います。
まだCDのリリースは来年になりますが..
今回私自身の54歳を記念してNY在住ビデオグラファー
石井みかこさんにビデオにしてもらいました。
是非観て聴いてみてください!

いつも支えてくださる皆様へ感謝を込めて。
バッハ「シャコンヌ」for ソロマリンバ YouTube リンク(クリックしてください!) 


来年はこの曲をメインにしたソロリサイタルを
6月12日NYカーネギーホール(ワイルホール)で
開催することが決定しています。

今まではデュオを中心にカーネギーで何回も演奏してきましたが、
来年は2001年12月11日カーネギー、NYデビューして以来の
私自身のソロリサイタルです。

「時」が来たことを感じています。

日本(天草)を飛び出しNYに移住してから10年.....

熊本での初リサイタルが30歳の時...
東京&NYでのデビューリサイタルが35歳....
NYに移住したのが44歳...
リチャードと再婚したのが50歳..

考えてみると音楽の進化を遂げることばかりを見て
進んできたような気がしています。

特にリチャードと一緒に生活を始めてからの、
この4−5年間はかなり練習に精を出し...
ありとあらゆる世界トップレベルの音楽家に接し...
その素晴らしい音楽を聴き....
そして一緒に世界中で演奏して来ました。

いかにパートナーが刺激になり重要なのか?!
実践した感あり(笑!

今....やっとスタート地点に立ち来年55歳GO GOに向けて
ダッシュをかける時が来たと感じています。

これまで音楽をやるために色んなことを犠牲にしてきましたが...

私の音楽を信じてくれる方々の支えがあってこそ
ここまでこれました。

まだまだ頑張ります!

今後共よろしくお願いいたします。

感謝を込めて。
LOVE,MIKA




p.s.有難いことに私のバッハ・シャコンヌに関して続々と賛辞をいただいています。

その中から最も嬉しかったのは1996年から私が使ってるマリンバメーカー
デモロウ氏と尊敬するマリンバ奏者の大御所ゴードン・スタウト氏からの
下記のようなコメントです。

From Doug DeMorrow,

Congratulations on the recording. You know I've been to many of your recordings and performances but I feel this one is separate from all of the others. As the piece started I really liked your sound and touch but then as it got to about the halfway point I started getting the feeling that you and the instrument had merged. From that point on it was something that became VERY SPECIAL!!!!! The instrument allowed you to play beautiful lines and yet you allowed the instrument to sing like it wanted to. I have listened to MANY different recordings of people playing marimba which seemed to only be a showcase for themselves and their technique, but this is the first time that I've sensed that kind of connection between the player, the instrument and the music. Please don't get me wrong, I've heard you play really well, but as far as I'm concerned, this performance has taken marimba playing to a new level. 
I'm so proud to be part of your journey,
with love from Wanda and I,
Doug
レコーディングおめでとう。今まであなたのレコーディングやパフォーマンスにはいくつも参加してきたけど、これはほかのどれとも違うよ。曲が始まると、君の音とタッチがすごく好きだって感じた。でも、大体半ばにさしかかったとき、君と楽器が融合したって感じたんだ。その瞬間から、何かとっても特別なものになったって感じた。楽器が君に素敵なラインを演奏させ、でも同時に君が楽器に好きなように演奏させたって感じ。これまで本当にたくさんの人のマリンバの演奏を聴いてきたけど、それはすべて演奏家自身や自身のテクニックを示すためのようなものだった。そして今回初めて、演奏家、楽器、音楽の一体感ってものを感じたんだ。間違って捉えないでほしいんだけど、今までも私は君が上手に演奏するのを聞いてきた、でも私が思うに、このパフォーマンスはマリンバ演奏を次のレベルに持ってきたね。
私は君の挑戦に関わることができて光栄に思っている.(日本語訳Noriko Endo)



From GORDON Stout 

 Congratulations.  You have an amazing voice on the marimba.  This is how the marimba is supposed to sound.  Your performance is artistically conceived and the pacing and direction of the music is fantastic.  Beautiful transitions between phrases.  Amazing sound - of course the mallets and the marimbas (amazing), but even more it is you!  I love the realization of the arpeggio section.  Such incredible resonance.  There is a great lance overall between being in control and yet having deep emotion and feelings, and the music is never rushed or too fast as many marimba players play this music.  Great use of drop/dead strokes in the DM section.  
Congratulations on a masterful recording.  You should feel very proud!!!

おめでとう。驚くべきマリンバの声というものをお持ちですね。マリンバの音色かくあるべしです。
貴女の演奏は芸術的に考え抜かれたものであり、テンポと方向性が素晴しい。フレーズからフレーズの移り変わりの美しさ。素晴しい音色。もちろんマレットやマリンバは素晴しいのだけれど、それにも増して素晴しいのは貴女自身です。私はアルペジオの部分の解釈が大好きです。
なんとも信じられない響きでした。
全体を通してコントロールがきいており、しかも深い情念と感情に満ちているという絶妙なバランスです。
多くのマリンバ奏者の演奏にありがちな、音楽が走ったり、速すぎたりということが決してありませんね。
Dメージャーの部分でのドロップ/デッド・ストロークの見事な使い方。
巨匠のレコーディングです。おめでとう。貴女はこれを誇りに思うべきですよ。ゴードン・スタウト」
(日本訳Koji Yagi)






コメント

このブログの人気の投稿

今年2024年来日スケジュールのお知らせ。

2024年始動!

60歳のツアーを終え....この先は何処へ。