Duo レコーディング!

7月はブエノスアイレス公演から帰宅して
ゆっくり休む間もなく.....
20日から22日まで
新しいアルバムのためのレコーディングを
素晴らしいアコースティック
Purchaseカレッジ(NY)リサイタルホールでしました。


今回のアルバムは夫リチャードとのDuoがメインで
クラシカルの音楽が中心。

プロデューサーは
なんとクラッシック界では
超著名なSteven Epstein氏が
手がけてくれることになりました!


彼は過去にグラミー賞を17回も受賞している
超ベテランプロデューサー!
ヨーヨーマさん始めクラッシックの有名どころの
素晴らしい歴史に残るレコードを沢山手がけてられます。

夫リチャードがグラミー賞を受賞した一枚
ヨーヨーマ&EアックスさんとのトリオCDも
スティーブンさんのプロデュースだったので
夫も彼は知ってたのですが....
随分昔のことなので....

実は私が今回何年か前にチックコリアさんのレコーディングで
スティーヴンさんと出会って好感がもてたので
彼に直接コンタクトしてみたんです。
そうしたらポジティヴな返事が来て
リチャードも驚き.....実現したというわけなんですよ。

そんなスティーブンさんですが
なんとマリンバのアルバムは初めて!
でも......
リチャードがきっとスティーブンなら最高のマリンバの音が
録れるはずだと....



今回彼がエンジニアも兼用したのでびっくり.....
一個何百万もする自分のマイクを持参して
全て一人で何もかもやってくれました。

私も最近チックコリアさんから聞いて知ったのですが...
グラミー賞に選ばれる一番元になる肝心なことは
録音されたサウンド”音”!
なのでレコーディングのエンジニアとプロデューサーは
本当に重要だと。
もちろん演奏は完璧であることが前提です。


ということで.....
久しぶりのコンサートホール且つクラッシックの録音で
結構2〜3日前から緊張していました。
でもレコーディングが始まったら興奮しっぱなし....
だってさすがにスティーヴンさんの録る音は素晴らしくて
ワクワクするし的確な音楽のアドバイスや指示にも圧倒されるし
彼の穏やかで謙虚な素晴らしすぎる人間性にも感動して
最高に楽しい3日間でした。

リチャードも何度も何度も
”スティーヴンはさすがだ!”
とつぶやくし....
私も彼のマリンバの音へのこだわりには目から鱗が落ちることが度々。

また音楽面でも読譜力がすごくて耳が抜群によいので
直ぐクラのピッチが微妙に高かったり低かったりするのを
リチャードに告げ直したり、2人のアンサンブルのバランスも的確な指示。
マリンバに関しては打楽器的な音をできるだけ排除した音作りに
徹しました。
なので硬いマレットは音楽的に必要な曲だけ使い
ほとんどピッチがクリアなマレットだけ使用しました。
これだけ用意してましたが実際に使ったのはごくわずかです。

今回録音した音楽は.....
マッケンリーDUO曲の5楽章
ダグラスDUO新曲を2曲
武満徹のエア(クラソロ)と翼(DUO)
ジョンゾーン(マリンバソロ)
です。

秋にもう一回レコーディングセッションをします。
バッハとチックコリアの作品を予定してます。
ゲストも入る予定なので
とっても楽しみです。
その前に猛練習しないといけませんが(笑。



当日はアシスタントのゆかちゃんが手伝ってくれたので大変助かりました!




早くも録音した音源が聴きたくてたまりません!

とっても幸せなレコーディングでした。

感謝。
Love,MIKA

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