7月のコンサート本番などいろいろ...

私達にとって7月は結構忙しくてリチャードは6つ、
私には2つの大きな本番ありました。

まず私達が演奏したロックポート音楽祭&オースチン室内楽音楽祭での
DUOコンサートのプログラムは下記です。

  アイリッシュスピリッツ(2003) byビル•ダグラス
  BACHインベンション No.1,4,10,8 
       BACHクロマティックファンタジー(クラリネットソロ)
  The Nymps (2013)  by ジョン•ゾーン(マリンバソロ)
       翼 by武満徹 
  タンゴ byピアソラ
  (休憩)
   Carnyx for Clarinet solo (1984)        by Serban Nichifor
        Kalushar for Marimba solo (2014)    by Serban Nichifor
    Crescent Moon,Let Me Love you(2013)  byマシュートーマス
       ミカリンバ〜マリンバソロの為の第3楽章(2001) byビル•ダグラス
  モーストリーブルース(2011) byトーマス•マッケンリー 
  パヴァーヌ byラベル
  マリカグルーヴ(2012) byチック•コリア
 (アンコール)Everybody Talk about Freedom ~Rap song for marimba

*今回で私が演奏するのも3回目となりましたが..
7月6日にマサチューセッツ州ロックポート音楽祭でのコンサート。

今回はリチャードとのデュオでのリサイタル。
最後の曲チックコリア書き下ろし曲”マリカグルーヴ”とアンコールのラップソングだけに
ドラマー(Chris Moran)とベース奏者(Ippei Ichimaru)が加わりました。

ステージ背後に美しい海が観える300人収容のコンサートホールは、

音響も抜群で雰囲気も良いので、いつもチケットはソールドアウト。
周りにはロブスターとか新鮮な海の幸が食べれるリーズナブルなレストランが
沢山あり可愛いお土産店などもあるチャーミングな街で演奏がなくても
行きたくなる処の一つです。

特筆すべき...この日の本番は最初から調子が良くて最初の曲アイリッシュスピリッツと
バッハのインベンションは多分何回も演奏して来た中でもピカイチの出来栄えだったと思います。
でもYouTubeにのせたかったジョン•ゾーン作曲のマリンバソロ”The Nymps”は途中今一で
お預け….


初めてデュオでフルプログラムをこなしましたが...
最後は歓声が上がりスタンディングオベーションを頂きとっても良いコンサートになったようです。
今回は素敵なホールだったしギャランティーも結構良くちょっと余裕があったので
NYから著名なジャズライター&写真家の常盤さんに来て頂き撮影して頂き...
又ビデオ撮影も以前リリースしたDVD”マリンバマッドネス”編集でお世話になった裕介君にきてもらい
2台カメラを回してもらいました。


そしてロックポートの後は翌日早くからコネチカット州ノーフォーク音楽祭へ行き
一週間滞在してリチャードが学生を教えたり最終日はコンサートで演奏したのに付き添いました。

ノーフォーク後は16日から今度はテキサス州オースチンへ行き…

19日DUOコンサートの為のプロモーションで現地のラジオ局でインタビュー&演奏したり

子供達へアウトリーチ的なワークショップをしたりしながら本番に備えました。

今回とっても嬉しかったことはアーカンソーから私が長年使っているデモロウマリンバの
Dougさんと奥さんワンダーさんが最高の楽器を持参してくれたこと。
2日間毎日万全のチューニングをしてくれて..これまでにない最も輝かしいサウンドで
演奏できました。


本来ならばテキサス大学のマリンバを用意してあってそれを使わないといけなかったので
本当に本当に最高に幸せでした。

ラジオ収録では大学の楽器を使い翌日デモロウが届いて弾いた瞬間..
自分の家に戻ったかのような心地よさと音の良さに感動....
デモロウさんは会社とかじゃなくて一人でこつこつと作っているハンドクラフトマンなので
他のメーカーのようにスポンサー的なサポートは出来ませんが…
私は1996年に初めて日本に輸入して以来デモロウから他のマリンバにうつろうと
思ったことが一度もないほどこのマリンバの音に惚れ込んでいます。
これだけは妥協できないのです。



さて、オースチンのコンサートホールはロックポートの2倍ぐらい大きい
箱でした。でも有り難いことに私達のDUOコンサートには700人収容のうち約600人の
お客さんがきて下さいました。
多分日本人は私がサンアントニオからお招きした宮坂ゆうこちゃんと彼氏だけだったと思います(笑


この日はロックポートと反対で…
最初2人とも調子が悪くてアイリッシュスピリッツもバッハインベンションも最悪でしたが..
どんどん尻上がりに調子が上がり…
私のジョン•ゾーンのソロも上手く出来たし、沢山の曲が今までで一番良かったような気がしました。
最後の曲はチックのマリカグルーヴを現地で用意して頂いたドラマー&ベース奏者と演奏しました。
もちろんアンコールのラップも(笑!

とってもとっても盛り上がり….大きな歓声と共に
お客さん総立ちの2回をもスタンディングオベーション!

沢山の良いお褒めのお言葉を頂き感謝でした。


私達のデュオはマリンバとクラリネットだけでの演奏なので、
最近まで、これでコンサート全てプログラミングしても
お客さんは退屈するだろうなぁ〜と思い半信半疑だったのですが...
昨年青梅市で初めてデュオだけでコンサートして以来...
香港、ニューヨーク、ロックポート、オースチンと何処も反響が良くて
大喜びしてもらえるのでもっともっとデュオでの公演を
増やしていくようにリチャードのマネージャーが
肝を入れてくれる気配です。



夫婦で旅が出来て...
リハーサルはいつでも家で出来るし…
レパートリーもクリエティヴで色んなジャンルの音楽が演奏出来るし..
最後の曲をマリカグルーヴにしたら現地のミュージシャンとの出会いもあるし...
コンサートホールで演奏できるので色んなところから呼んでもらえるし...
お互いソロも演奏できるし…
考えてみたら私にとっては一番良いユニットですね?!

これからもっともっと私達のデュオ音楽を深めていきたいと思っています。

このブログはオースチンでのコンサートの翌日朝6時のフライトで
サンフランシスコ〜ソウル(韓国)と移動中に綴ってます。

明日からは一週間リチャードが韓国グレートマウンテン音楽祭に招かれていて
ロッシーニのコンチェルトとオーケストラと、ブラームスのクインテットを弦楽4重奏と
ピアノとのドビュッシーと大きな本番があるので…
今度は奥さんとしてリチャードを支える任務です。

実はお互い一緒に演奏する本番前は…
私は彼を完全に無視して自分の事だけ考えるようにしています。笑!
なので結構オースチンでの一週間はワガママしてましたので
この韓国での一週間は尽くします(笑!

来週は9月12日の準備の為に熊本へ行きます!!!
See you very soon!!!

Love,MIKA from Seoul,Korea




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